銅は、高い電気伝導度と熱伝導性が最大の特徴で、その美麗な色調に加え優れた耐食性、接合性を有する金属です。その優れた信頼性ゆえ、銅は産業のあらゆる分野で用いられ高い評価を受けています。その用途は、制御機器、配線器具、計測機、通 信機、熱交換機、建築材などと様々で、特にIT産業を支えるハードウエアに非常に多く用いられ、21世紀を支える基礎素材として今後ますます期待が高まっています。
電線は、銅、アルミなどを素材として電力ケーブル,通信ケーブルなどに用いられ、国のインフラ整備に必要不可欠な物です。そして最近は、高度情報化社会の到来に際して光ファイバーを用いた技術革新が我々の生活にも大きく影響していることは周知のとおりです。また、各種電気製品の制御にはマグネットワイヤを用いたコイル部品,各種被覆線を用いたハーネス加工品などが多く使われています。これら情報とエネルギーを伝達する媒体として重要な分野です。
ステンレス鋼は鉄(Fe)にクロム(Cr)を約11%以上(最大で30%程度)含有させた合金鋼です。性質改善(材質向上)のためクロムの他にニツケル(Ni)、モリブデン(Mo)、及び銅(Cu)等の各種元素を含有させた種類が有り多岐に亘ります。
アルミニウムは、加工性の良さ,高い熱・電気伝導性,高強度,耐食性そして何よりその軽量性(比重2.7 鉄の1/3)を生かして航空機、建築資材、アルミ缶、電子機器回りの放熱板など様々な製品に使われています。また、アルミニウムはリサイクル性が高く省エネルギーであることから環境に優しい素材として注目されています。しかし、アルミニウムはまだ本当の意味で用途開発が行われておらず、これらの優れた特性を生かした新しい分野の開拓が急がれます。
チタンが元素として発見されたのは、およそ200年前のことです。 比重は銅の2分の1、鋼に匹敵する強さを持ち、耐食性はステンレス鋼に勝り、 しかも、耐熱性はアルミニウムをはるかにしのいでいます。 チタンは、まさに時代の最先端を行く金属です。
現代のIT産業の中心であるPCハードウエア,携帯通信機器、各種デジタル情報機器、ゲーム機などに用いられる電子部品,コネクタ部品,端子用材料、希土類磁石などを国内外のチャンネルを通じて供給あるいはアッセンブリー後の供給を行っています。必要とされる素材特性を認識し、あらゆるステージにおける組立て加工のノウハウを持って対応することにより、さらに効率の良い製品開発,製造方法の提案が可能です。